染めの特色

柄には山の絵の中に現実にないような生活を切り取った絵があったり、沖縄では見られない雪・もみじの絵があったり、美しい物を抽象画にしたりもし、混ぜたり合わせたり(チャンプル文化)心で描いたりします。いろいろな物を線で繋げていきます、ですから季節限定の柄は基本的に無いと言います。

むかし先達の作家さんたちが京都で学び、友禅の柄や技法と沖縄の染め技法の良いとこ取りをし、作り上げたという説もあります。

爪・雷・雲・波と絵には意味があります。それは織物も同じです。生活や幸せ、恐ろしいものなどを豊かに表現しています。

伝統古典柄と組み合わせたり、作家さんによりいろいろあります。
色彩も鮮やかで赤い花でも青色で染めたりします、決まりは基本的にありません。隈取りでバシッと決めていきます

制作手順を大まかに分けると・・・

1.染める(色差し)前の準備で4工程。
2.染める(色差し)の工程で約4工程。
3.染めの最後、紅型染めの特徴「隈取り」(グラデーションのような染め)
4.仕上げ

以上の工程で約4工程。このように大変手間暇をかけ染めていきます。どれ1つとっても大切な作業です。

道具

①型彫り:シーグゥー(小刀)・ルクジュウ(六重)・丸きり(あられ)・柿シブ(伊勢型紙、ST紙)合成カシューorポリサイト・薄め液・紗張り用刷毛(安価で使いやすい物でいい。専用刷毛は5千円程)・型置きヘラ(使いやすい物でいい。木の専用ヘラもあります)

②色差し道具:配色刷毛(色さし用)・すり込み刷毛(二度塗りや隈取りの時用、絵筆を購入し使いやすい型にする)・人毛刷毛(人毛と竹で作ったすり込み刷毛。幼い女の子の髪が良いとされています)・隈取り用筆(隈取りの液を付けるのに使う)・五寸刷毛(地染めに使う、豆汁で痛みやすいのでナイロン製を使う)・丸刷毛(地染めのぼかしに使う)・乳棒と乳鉢・大豆粉(乾燥した大豆で作れる)・紗・合成カシュー・ボール・すりこぎ・すり鉢・伸子。用途に応じ=・ラッカー・青花液・紅エロウ・消石灰(防腐剤)・ひも・ふるい・金しき他

ブーゲンビリアでは自然保護の為使わない品もあります。