藍染め体験
染色しインディゴが布に定着するよう、染色後直ぐには水洗いや色止めの仕上げ処理はしない藍染めをしてる工房です。命を染める。
タデ藍は、春種蒔き、栽培から真夏40℃を越える中泥藍を作り、発酵するまで3ヵ月程で熟成し、天候・藍に寄り添い命を染めます。人間の都合は聞きません。
写真の色は、撮る環境やカメラにより異なります。しかし、こんなにあまりにも染まり具合の命とりとなるほどの色の違いが今回発生いたしました!
写真、1枚目と2枚目の写真の色の別物?と思うほどの違いがお分かりになるかと思います。
お客様の写真を拝見し、信じられない状態で未だかつてない!ので、送り返して頂きました。
しかし、届いたシャツは!通常で、回数にしては大変良く染まっていました。
下処理無しのシャツ・両面起毛・裏地は違う布。染めるにはあまりにもよくない状態!下処理や出来る限りの対応をするしかありません。
藍の状態もとても良いので染まらないはずがありません!
十分に定着した布は
一晩置いた水で、濯ぎます。藍・木灰・ふすまなどのアクの茶赤色の色が出ます。ですから、当然染めたばかりの藍の濃さより乾くと薄くなり茶色っぽい色むら?の様に見えます。
その後、好みで色止めをしアク色が出ます。藍の色が出始めたら濯ぎをやめます。そのまま乾かし、完成。お好みでスチームアイロンをかけます。
発酵建ての藍染めは、20回染色すると濃く染まると言われる程、時間がかかります。お好みの色のなるまで染を繰り返し、体験の場合、お客様ご自身で染めることを楽しんでいただく工房です。藍は生きています。
綿100%両面起毛仕立て、5回程の染め
三枚目の写真の藍の入りになります。裾をグラデーションにしたいご希望で、これより濃くしたい場合は、染を繰り返す必要がございます。
お洗濯をし、よーく濯ぎしてお持ち頂くのですが未処理とのことでした。そこでお断りをすればよかったのですが、遠くからお越しでしたのでお湯を沸かし、適正温度で布処理をいたしました。
両面起毛の綿シャツ・裏の肩背中当ては織の違う布のシャツ。お客様のご希望に染めるには、染めるたびに確認し何回か繰り返すのでゆっくりと染めあげて行きます。
うさとの服
1枚は、綿。コチニール染めの色むらを藍で緩和したい。
もう1枚は、何回もお召になっている生成りの綿。
持ち込みの場合
洗濯し十分濯いぎ、柔軟剤はしないでとお伝えしています。石鹸洗剤は濯ぎ足りないと、石鹸かすが見えます。化学洗剤はそれが分からないので、染める前に、工房で湯煎をし染めさせて頂いています。
ただ、お客様がちゃんと濯いだとおっしゃればそのまま染めます。
藍床に洗剤カスが入ると取り返しが無く困ります。
何回か染色し、乾くと色が薄くなる事も含めお客様の納得の染をおこないました。
しかし、発酵藍で染めても余りインディゴが入らないので、コチニール服は半化学建てのインド藍で染めると、好みになりました。勿論、色を重ねるので色むらはあります。色抜けした所が藍色になり、コチニール+藍そめになることを了承済みです。
両面起毛素材シャツとは、また違いますが、染めた時より遥かに色が入って無いようなので、好みの仕上がりになるまで染を繰り返す必要があります。
こちらの素材も色が入りにくいということです。
自然が成す命の染をそのまま楽しんで頂けると願います。
持ち込み頂いた商品の染め
持ち込み頂いた商品をご自身が染める、体験そめはお受けできます。
染めて欲しい場合は、制作になるので、体験料金と同じではお受けできかねます。
化学建ての藍と発酵建ての藍は違います。
今後、お願いやご説明が届かない場合は、藍染めの体験はお受け致しかねますので、よろしくお願いいたします。
お客様の写真
ブーゲンビリアの写真
水洗い色止め後のシャツ